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#24ゲスト:上田 葉子先生

The Guest of May :Ms. Yoko Ueda

今月のゲスト:上田 葉子先生

ジャンル : キルト作家

Profile:

幼少期よりテキスタイルに興味を持つ。 10歳よりミシンソーイングを始める。

女子美術大学で美術を学び、画家 上田薫と結婚後、キルトを始める。

キルトを始めた30年程前からミシンで作るアート的なキルトを制作、発表。

キルトにおける配色、デザイン、ミシンテクニックを独自に研究、指導も行う。

配色でのカラーセラピーやアロマテラピーとの併用も。

作品は、ヒーリングアートとしても使われていて、医療施設や、パブリックスペース、

ホテルなどでも用いられている。

国内、海外で作品発表、講習会の講師を務める。

9.11直後のサンフランシスコでのイベントでお見舞いキルトを展示、

東日本大震災直後はフランスでキルトによるチャリティー展示会を行う

NHKや、民放などでTV出演多数。

2004年 日本ヴォーグ社より「上田葉子のファブリックワーク」を出版。

2017年 中国河南科学技朮出版より「上田葉子の布で楽しむハンドメイド」を出版。

2016年から健康的に手作りをいつまでも続けられるようにとのコンセプトで

理学療法士 土屋元明氏と異業種コラボ「AUN」結成。

ユニット活動も行い、身体に優しいグッズも多数開発中。

近年は簡単に取り組めるサスティナブルなソーイングや、

キルトを気楽に楽しめるソフト作り、人材育成に力を注いでいる。

上田葉子 布のある暮らし(https://uedayoko.com/?page_id=121)より引用

The Guest of this month: Ms. Yoko Ueda

Genre: Quilt Designer

Profile: 

Interested in textiles since childhood. 

Ms. Yoko started using a sewing machine at the age of 10. After studying art at Joshibi University of Art and Design, and marrying a painter (artist) Mr. Kaoru Ueda, she started quilting. 

Since she started quilting, Ms. Yoko has been creating and presenting artistic quilts made with a sewing machine for about 30 years.

She also researches and teaches color schemes, design, and sewing techniques in quilting. In addition, she combines color therapy and aromatherapy with color schemes. 

Her work is also used as “Healing Art, and has been exhibited in medical facilities, public spaces, in hotels and other venues for viewing.

She has presented her work as a lecturer, and has given workshops and taught in Japan and abroad. 

Immediately after 9/11, she presented her sympathy quilt to express her condolences at an event in San Francisco.

After the Great East Japan Earthquake, a charity exhibition of her quilts was held in France.

Ms. Yoko appeared on television programs, on NHK (Japan Broadcasting Corporation) and on commercial broadcasts.

In 2004, Japan Nippon Vogue published “Fabric Work of Yoko Ueda”.

In 2017, she published “Enjoying Handmade with Fabrics by Yoko Ueda” from Henan Science and Technology Zhu Publishing Co., Ltd., China.

Since 2016, she has been working on the concept of healthy handmade crafts forever!

She formed “AUN,” a cross-industrial collaboration with physical therapist Motoaki Tsuchiya. 

They also work together as a unit and are developing a number of body-friendly goods!

In recent years, she has been developing a wide range of products, such as easy-to-work-with sustainable sewing. Ms. Yoko is also focusing on creating software that allows people to enjoy quilting with ease, and on developing education for new quilters.

Adapted from Yoko Ueda, “Living with Fabric.” (https://uedayoko.com/?page_id=121)

作品

インタビュー音声

日本語

The singer of the theme song : Ms. Carmella Constancio (YouTube)
Interviewer : 柴田 かおる (Kaoru K. Shibata)

English

The singer of the theme song : Ms. Carmella Constancio (YouTube)
Interviewer : Ms. Carmella Constancio

Q.女子美術大学芸術学部芸術学科をご卒業なされたと聞いております。弊社に上田先生の後輩がおりますが、芸術科といいますと絵画を思いうかべます。キルトにご興味を持たれたきっかけはどういったことだったのでしょう?

最初はキルトを知らなかったんです。布自体は物心ついたころから好きで、叔母が洋裁の先生、祖母が和裁の先生をしていたんですね。たまたま家の中にいつも誰か縫っている人がいたんです。

私は子供の頃10歳くらいの頃ミシンを良く使っていたんです。ミシンがおもちゃみたいなものだったんですよ。当時は洋服のデザイナーとか、服飾系の仕事に就きたいなって思っていました。だから本来は女子美よりも、文化服装学院とかの方が(笑)

でも大学は本当に楽しかったです!中学、高校の時は本当に学校が面白くなくて、今で言う自主的な不登校というか。それで何やってたかって言うと、家でミシン使って好きな物を作っていたんです。その当時はソーイングが好きだったので、『装苑』とかにすごい有名なデザイナーさんとかの型紙がたくさん載ってるんですよ。それを片っ端から作り倒していくっていうような(笑)

―ということは先生はお洋服も簡単にお作りになられるんですね?

簡単ってほどではないですが、たまに作ります!『すてきにハンドメイド』とかの仕事はそっちの方が多かったですね。

Q.先生の作品を拝見させていただきますと、とても絵画のような雰囲気を感じます。時には水彩画のようであり、時には油彩画のようでもあり、本当に絵画を鑑賞しているようですよね。

絵画はすごい見てきました。やっぱり芸術学なので、大学の時の課題が美術館の展覧会とかを見に行って、それのレポートを書いたりだとか。やっている内にそっちの方が面白いなと思い始めてきて、キュレーターの仕事とかアートディレクターみたいなことをしてみたいなと思ってきてはいたんですよ。

―どのようなことを考えつつデザインされているのでしょうか?

基本はテーマで考えています。例えば「印象派」というテーマを受けて、具体的に「ルノアール」とか言われたりすると、それをどう自分に落とし込んでいくか考えていきます。自分との接点を見つけていくというか。そのままそれを作ってしまうのは、私自身としてもあまり本意ではないんです。そのまんまは作りたくないけど、自分との接点を探してそこを作るという感じです。あとは大体自然を写したナチュラルなものが好きなので、そういったものに倣う。どんなテーマであっても、自分のフィルターを通して見るようにはしています。

たぶん作家さんって何か主義主張があって、それを実際に大きな声で叫ぶことはしないけれど、自分の作品の中で大きく叫ぶっていう人が多いかもしれないんですが、私はどちらかというと「聴く」方なんですよ。だから発するというよりは、理想を言えば鏡を作りたいんです。観ている人を映す鏡、自分の心を映す鏡というか。だから、主義主張はないんですけど哲学はあるんですよ。哲学が軸にあって、そこで観る方と対話をする。

以前『ランドスケープ』という風景の作品を作ったんですが、その作品はあえてどこの風景かも謳わないで、たまたま海外とかで撮れたピンぼけの写真を、捨てようと思って並べてみたら面白かったので作品にしようと思ったんです。その時に、どこでもないけどどこかで見たことがあるみたいな、観る人によってそこがいろんな場所に見える。どこにでもあるような広い原っぱだったり、広い青空だったり、人によってどこに見えてもいいよなっていうコンセプトでやってみたんです。そしてそれを見たことによって、その人は自分の中の原風景とか何か郷愁になっているものだとか、そういったものが引きずり出されていくと、エモーショナルな感動が起こって…。そうなると、作品が鏡になるなぁと思うんです。この作品で個展をやった時に、結構泣いてくださる人とかもいてびっくりしたんですけど。

Q.特に先生はご自分で染付けもされると聞いています。これはどうして始められたのでしょうか?

キルトをやり始めた頃水戸の郊外に住んでいて、まだその当時キルトショップとかそもそも布屋さん自体があまりなくて。欲しい生地とかがそうそうないので、だったら作っちゃおうみたいな。

―すごいですね!作業の写真を拝見しましたが本当に職人のようでした。

本当自己流です。染料だけわかる方に聞いて、あとは適当でした。所謂、綺麗に真っ平らに染める必要はなくて、ムラを作らないとだったんですね。私の場合はその滲みとかムラが欲しかったので。やっぱり均一に綺麗に染めるんだったら職人さんにならなくちゃいけないんだけど、均一じゃなくていいから絵を描くみたいな感じでいけちゃうんですよ。あとは定着さえきちんと出来ればいいので、薬品的なことだけです。

あとは染めているということが、色と対峙しているので、すごいその日の心が出るんですよね。天気とか気候とかも全部色に出るので、面白いなあと思います。

Q.先生のサイトを参照させていただきましたが、その中でヒーリングアートという言葉を目にしました。これはどのようなものなのでしょうか?非常に興味があります。

まだ癒しがブームになってない頃の話なんですけど、一応締め切りがないと作品ができないからと思って、コンテストを目標にして作品を作っていたんです。ただ、やっぱりコンテストって戦いの場なんですよね。だから自分の中に闘志がないと、なかなかしんどい場だなあと思って。向き不向きがあって、自分はそういう戦いの場に向いているタイプではないなと思ったんです。どうやって自分らしさを出せるかなと思って、さっきの風景の作品もその時のものなんですけど。

そしたらその時たまたま出会いに恵まれていて、森英恵さんの持ち物の地下50坪くらいのスペースがあったんですが、たまに空くから安く貸してあげるよって話がありまして。そこで定期的に個展をさせてもらったんです。その時に画商さんとかいろんな方が見にきてくださったんですね。その時から大きな作品というよりは、小さい作品やフレームの作品もあったので、それらを買っていただくこともあったんですけど、大体行き先がカウンセラーさんとか病院関係とか、医療関係が多かったんです。

―意図していたわけではないんですよね?

もちろん意図していたわけじゃなくて。カウンセラーの方はやっぱりカウンセリングの部屋に置いておくと、クライアントさんの話を引き出せるっていう意図で買われたらしいです。主張しない感じが良かったんじゃないでしょうか(笑)

それで病院関係の方があまりにも多くて、ということはやっぱり置いていて痛みが和らぐというか、心が癒されたりだとか、そういうことの足しになっているんだなあと思って、『ヒーリングアート』っていう風にしました。

―そういうものを作ろうとして、だとか何か医療のバックグラウンドがあるわけではないんでしょうか?

それとは全く別の依頼で、産婦人科にオススメしたいから~とかそういうのはありました。老人ホームとか、総合病院のエントランスだとか、それに応じて…。だからやっぱり作家というよりデザイナーなんですよね。そう言ってもらった方が狙いも定まるので作りやすいです。色にも色彩心理というものがありますし、色によってどういう影響が与えられるかとか、実際色にも波長があるので、身体やDNAを修復する波長というのもあるらしいです。

―そうなんですか!色は深いですね…。

深いですね~。あと絵も質感がありますが布も質感があるので、より人に優しい質感というか。

Q.現在はウクライナでの悲惨な状況もあり、このように色や布により心を癒せることができるということはとても必要であると思います。コロナなどの疫病などもあり、なお一層の内面を見つめる時期でもあったのでとても興味を惹かれます。

やっぱりキルトの面白さって、多様性というか。アメリカでそれが文化になっていったのはコミュニティだとか、キルティング·ビーとかでみんなで集まって作ってそれを寄付したりだとか、何かを売って寄付しましょうだとか、そういうことに全部繋がっていて。何か困ったらキルトを作ってそれを売って、お金を集めて寄付するみたいな、ボランティアという文化とも繋がっているんですよね。それを私は来た生徒さんから習ったんです。キルトの歴史は本で読んで知っていましたが、元々が全くキルトを知らなかったので(笑)現在もそういうことが続いているっていうのは、今の生徒さんたちもキルトを通してそういったボランティア活動をしていたから、こういうことってできるんだ!って思ったんです。

9.11の時だったかな。たまたまその直後にアメリカの仕事を請けていて、行かなきゃいけない時があったんです。当時は私が海外からの仕事を請けて現地に行く時に、生徒さんたちもキルトフェスティバルとかに遊びに行きたいということでツアーを組んで行くことが多かったんですね。でも事件の直後だったので、みんな行くのかな?と思っていたらそれでも予定の半分くらいの方が残って、行くっていうんですよ。安全には行ってこれたんですけど、それでもそういう状況下で行くから、何かお見舞いのものを持って行った方がいいよねってことになりまして。そこでボランティアのやり方を真似て、キルトでボランティアができるんだ~と思って。そんな特別なことじゃなくできるから、みんなで出来て、みんなでちょこっとずつ作って…。その時はそれぞれ20cm角くらいのミニタペストリーを作ってそれを繋げて、行かない人も託してくれたので、最終的に2mくらいのものになりまして。それをフェスティバルに実際に持って行ったら、すごく喜んでくださって、会場の一番いいところに飾ってくれたんですね。それが確か、メモリアルセンターみたいなところに寄贈されたらしいです。

―やっぱりそういうのが心が通い合う時ですよね。

そうですね。だからキルトでそういうこともできるんだよっていうのを伝えたいですね。

Q.ご自分のワークの中で何か大きな夢とか挑戦したいこととかおありになりますか?

シフトチェンジの時期に入ってきているかなとは思っています。コロナで全部が変わってしまってたので。それと、夫と少し年齢差がありまして、夫の介護も今やっているので、昔のように自分の思うような仕事を積極的にはできない状況なんですね。その中でも自分のやりたいこと色々やってるとは言われるんですけど(笑)でもコロナの期間に模索しちゃおうかなというのはありました。

―これから何か新しいことにチャレンジされるんですか?

そうですね。でもやっぱり、うちの教室って生徒さんずっと長い間いてくださってるんですよ。もう何も教えることなんてないんじゃないかってくらい。10年とかは平気で経っちゃってるし、20年くらいの方も。このコロナを機にやめられた方もいらっしゃるんですけど、そういう意味では区切りをつけるのにちょうどいい時だったのかもしれませんが、それがあっても続けてきてくださる方もいるので、それはそれで大切だなあと思っています。その大切なものがある中で、また何か違う方向に向かって、1人で何かやるというよりはいろんな人と何かできればなと。

ちょっと前からやっているんですが、全然違う人とのコラボレーションのような感じで。今継続してやっているのは、理学療法士とのコラボで、健康とキルトを結びつけるような、そういう異業種コラボみたいなのをやっています。雑誌で連載みたいなこともさせてもらってたんです。それも続けながら、もっといろんなことが出来るのかなと思っています。狭めず、できる限りのことをやっていければ!やっぱり身体とか、心っていうのが自分にとってとても大事なので、そっちを追求して行くのかなという感じですね。

Q.今後の活動で宣伝したいこととかあればここでお話していただけますか?

HPを新しくしたんですが、まだ古いHPの方が検索の上の方に上がってしまっているみたいなので、リニューアルした方のHPを見てもらいたいです!そんなに一生懸命更新はできていないのですが、映像作家さんにムービーを作っていただいたので、そちらを是非。

(https://uedayoko.com/)

あと6月に教室の展示会があります。6月6、7、8日に池袋の芸術劇場で行います。生徒さんたちの展示会です。うちの生徒さんたちはみんな作風が違うので!

―絵と同じで、個性が出ますよね!

出ます出ます。特にうちは本当に(笑)本当にみんな違います!

Q. We heard that you graduated from Joshibi University of Art and Design, Faculty of Arts Department – Art Studies. When you say you have back ground in art and design, we usually think of painting. So, how did you become interested in quilting?

I didn’t know what a quilt was at first! I have loved fabric itself ever since I can remember. My aunt was a Western-Style dressmaker and teacher. And my grandmother was a Japanese-Kimono dressmaker and teacher! It just so happened that there was always someone sewing in the house!

When I was about 10 years old, I used a sewing machine a lot as a child. Sewing machines were like my toy!

At the time, I wanted to be a clothing fashion designer or work in the fashion industry. So originally, I would rather go to Bunka Fashion College instead of Joshibi University of Art and Design. (Smile!)

But, college was really fun! In junior high and high school, I really didn’t enjoy it. So, I refused to go. What we would now call “voluntary truancy.”

So, what I did was make whatever I wanted at home with my sewing machine! I liked sewing at that time, so I found many dress patterns of famous designers in “SOEN” magazine. I would make all of them from scratch and I made a lot! (Laughs).

-So, you are able to make clothing easily?

Not as easy as it sounds, but sometimes I do! I did dressmaking as work for the Japanese book “Suteki Ni Handmade” and other such projects.

Q. When we look at your work, we get the feeling that it is very much like a painting. Sometimes it looks like a watercolor, sometimes like an oil painting, and it really seems like we are admiring a painting.

I have seen a great deal of painting. I am an art student, so my university assignment was to go to an art museum exhibition and write reports on them. As I was doing this, I began to think that it would be more interesting to work as a curator or art director.

-What do you consider when designing your products?

Basically, I think in terms of themes. For example, if I receive a theme of “Impressionism,” and I am specifically asked for “Renoir,” then…I think about how to incorporate that style into my own work.

I try to find the points of contact within myself. It is not my intention to create the theme as it is. But, I look for points of reference and create them.

I also like natural images of nature, so I follow that kind of style. Whatever the theme, I try to look at it through my own filter.

Perhaps, many artists have definitive principles and do not actually shout it out loud, but they shout it out loudly in their works. But, I am more of a “listener.” So rather than emitting a voice, ideally I would like to create a mirror – – A mirror that reflects the viewer and a mirror that reflects my own heart. So, I don’t have any principles, but I do have a philosophy. Philosophy is at the axis and I can talk to the people there!

I do have a philosophy at the core of my work, and then I engage in a dialogue with the viewer. I made a scenery quilt entitled “Landscape” a while back, but I didn’t dare mention where the landscape was.

I just happened to take some out-of-focus photos taken abroad. Then… at that time, I decided to create a work of art that was not “anywhere,” but “somewhere” I had seen before. And…depending upon the viewer, it could look like many different places. It could be a wide open field, a wide blue sky or any other place – – depending upon the person who views it.

And when the viewer sees it, it brings out his or her original landscape or nostalgia and then the emotional impression occurs!

When that happens, the work becomes a mirror! When I held a solo exhibition of my “Landscape” quilt, I was so surprised that many people cried.

Q. We heard that you also do your own dyeing of fabrics! How did you get started with dyeing?

When I started quilting, I was living in the countryside and there were not many quilt stores or fabric stores at that time. Because there were not many fabrics that I wanted, I decided to make my own!

-Amazing! I saw the pictures of your work and it really looks like a master craftsman.

I am really a self-starter! I only asked someone who truly understood dyes and materials, and the rest was just my style of work. So to speak, it was not necessary to dye the fabric evenly and perfectly.
In my case, I wanted the blotting and unevenness.

If I wanted to dye fabric uniformly and beautifully, I would have to be a craftsman, but since I didn’t need uniformity – – I could just go ahead and dye like I was painting!

All I needed to know was, how to prepare the dye – – so it was just a matter of combining the chemicals!

As I talk with the colors – – dyeing fabric means that I am facing the colors – – so my mind and feelings of that day really comes out! The weather, the climate, and other factors – – all come out in the color tones…which I think is very interesting!

Q. When I referred to your web site, I saw the term “Healing Art”. Will you please explain this further? I am very interested in this.

This was back when healing was not yet a booming business. I was working on a piece with the goal of a competition contest, just in case there wasn’t a deadline for the entry.

However, a contest is a battleground, isn’t it? So, if you don’t have a fighting spirit inside of you, it’s a tough place to be!

I thought that I am not the type of person who is suited for such a place of battle. So, I wondered how I could express my personality – – and the landscape piece I just mentioned, was from that time.

I happened to have a blessed encounter with Fashion Designer, Ms. Hanae Mori, who had a basement space in her building of about 3.5 square meters that she owned. I was able to rent that space at a very reasonable price and had regular solo exhibitions there. At that time, many people – including art dealers – came to see my collection. I had small artwork and framed works rather than large pieces. So, I had customers buy the smaller or framed works, rather than the large ones. But, most of my large creations went to counselors, hospitals, and other medical care facilities.

Oh…So you didn’t actually intend to do that?

Of course, it was not my intention, but I heard that a counselor bought it – – with the intention of drawing out their client’s story by looking at my work, by leaving it in the counseling room.
“I think they liked the non-assertive impression and appeal of the image. (Laughs).
Then, many medial or hospital-related customers were coming to put my artwork in their facilities. So, I thought that my works can be utilized to ease the pain or heal the mind and heal the heart. Therefore, I decided to call my work, “Healing Art!”

-So are you creating your work as “Healing Art?” But, you do not have a medical background?

No…But, the art dealers came to me with a completely different request. They would recommend me to the hospital Department of Obstetrics and Gynecology. They asked me to make a piece for one of the Senior Citizens’ homes and even for the Entrance Hall for the General Hospital! According to their request, I made it!

So I am still more of a designer than a quilt artist. It is easier for me to create a piece if you give me a specific aim, because then – – I have a clear goal in mind. There is such a thing as “Color Psychology.” I have heard that there are wavelengths of colors that affect and repair the body and DNA.

I see! The color, itself, is profound!

Yes, it is deeply profound. A painting has texture, but fabric also has texture. So the texture of fabric is more of a people-friendly medium.

Q. With the current tragic situation in Ukraine, I think it is very necessary to be able to heal the heart through colors and fabrics like this. I am very interested in this work because it is a time when people are looking even more closely, at their inner self – – due to the plague of Corona virus and other diseases.

I think the interesting thing about quilts is their diversity. In the U.S., the culture of quilting is connected to community, to volunteering, to quilting bees where people get together to make quilts and donate them – – to selling them, and so on.

Whenever there is a need, people volunteer to make quilts, sell them, collect money and donate it! I learned this from a student who came to my school. I had read about the history of quilts, but I didn’t know anything about quilts in the first place. (Laughs!)

That’s what the current learners are doing through quilts. Then, I thought – – I can do this!

After the 9/11 attack, I happened to have a contract job in the U.S. and had to go there. At that time, when I would go to a country on an overseas assignment, my students would often go with me on an organized tour because they wanted to go to a quilt festival or something like that.

But, it was right after the incident, so I wondered if anyone would go? Even so, about half of the scheduled participants stayed behind. We were able to get there safely, but since we were still going under such circumstances, we decided that we should bring something to express our sympathy.

So I decided to initiate the way volunteers do things – and thought – “I can do volunteer work with a quilt!”
It doesn’t have to be a complicated design, but it can be done so that everyone can do it – – and everyone can make a little bit of it!

At that time, we each made a mini tapestry of about 20 cm square and connected them together. Even the people, who were not going, entrusted us to assemble theirs. So we ended up with a piece of about 2 meters long! When we brought the piece to the festival, they were very pleased and displayed it in the best part of the venue! I believe it was then, donated, to a type of Memorial Center.

― Well, that’s the time when our hearts communicate. That’s when our hearts are in tune with each other!

I agree! That’s why I want to tell everyone – – that they can also do this with their quilts too!

Q. Do you have any major aspirations or challenges with your own work?

I think we are entering a period of some kind of shift. Everything has changed because of the Covid virus.

Also, I am taking care of my husband now, so I am not able to actively do the kind of work I want to do – as in the past.

I am told that I am doing a lot of things that I want to do (laughs), but I thought I would explore new things with my time – during this Covid situation.

-Are you going to take on any new ventures in the future?

Yes, I will. But, after all, our students have been with us for a long time. It’s as if there’s nothing left to teach. 10 years have passed without a problem, and some students have been with us for 20 years or so! Some of them quit, due to the Covid situation, and in that sense it was probably the right time for them to take a break. But, there are still some who continue to come and I think that’s very important.

With that important factor in place, I would like to go in a different direction and try an activity with various people, rather than doing something on my own. I’ve been doing this for a while now, but it’s like a collaboration with totally different people. What I am continuing to do now, is collaborate with a physical therapist, which is kind of a cross-industry collaboration that links health and quilting art!

I also did a series of articles for a magazine! I am wondering if I can do more things, while continuing that as well – – If I can do as much as I can – – without limiting the scope in any way.

After all, the body and mind are very important to me, so I feel like I am pursing that!

Q. Can you tell us what you would like to promote in your future endeavors?

-Just like a painting…It’s all about individuality, wherby each work expresses their personality!

Yes! Yes! Yes! Especially in my group (Laughs). Everyone is “Really Different!” 

これからもいろいろな分野での第一人者の方、新進気鋭の芸術家の方、ファッション、いろいろな分野の方たちのインタビューを配信させていただきます。

We will continue to deliver compelling interviews with the leading creative artists and influencers in various fields such as art, fashion, cooking, etc…
We hope you’ll be looking forward to many more exciting and interesting creative updates soon!

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