#26ゲスト:野沢 典子先生

The Guest of July :Ms. Noriko Nozawa

今月のゲスト:野沢 典子先生

ジャンル : キルト作家

プロフィール: 財団法人日本余暇文化振興会認定 ミシンキルトワーク教授
ヴォーグ学園 東京校/横浜校 講師(ミシン刺しゅう)
風景、人物等を題材にしたコンテンポラリーキルト、ミシン刺繍を取り入れたキルトを手掛けている

【主な活動 受賞歴】

2006
インターナショナル キルトウィーク横浜
グランプリ賞
文部科学大臣奨励賞

2008
World Quilt Competition (USA)
Innovative Category First Place
インターナショナル キルトウィーク横浜
記念・絵・メッセージキルト部門 最優秀賞

2009
インターナショナル キルトウィーク横浜
グランプリ賞
文部科学大臣賞

2010
東京国際キルトフェスティバル
創作キルト部門
優秀賞

2011
インターナショナル キルトウィーク横浜
コンテンポラリーキルト部門
優秀賞

2011
東京国際キルトフェスティバル
創作キルト部門 最優秀賞

2013
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Judge Show Contemporary Artist Award

2014
東京国際キルトフェスティバル
準日本キルト大賞 

2015
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Art Abstract Category First Place

2016
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Embellished Category First Place

2017
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Embellished Category First Place

2019
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Alternative Technique Category First Place

【個展】
2010
「現在・過去・未来」 長野県伊那市
海外講習会
タイ、中国、台湾、韓国、カザフスタン、ロシア、ドイツ、ブラジルでミシンキルト講習会

This month’s guest: Ms. Noriko Nozawa

Genre: Quilt Designer

Profile : (One of 7 directors) of JQS
Professor of Sewing Machine Quilt Work, certified by the Japan Leisure Culture Promotion Association
Vogue Gakuen Tokyo / Yokohama School Lecturer (sewing machine embroidery)
Working for Contemporary quilts based on landscapes, people, etc., and quilts incorporating sewing machine embroidery.

【Main activities Award history】

2006
International Quilt Week Yokohama
Grand Prix
Incentive Award of Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology

2008
World Quilt Competition (USA)
Innovative Category First Place
International Quilt Week Yokohama
Memorial / Picture / Message Quilt Category Grand Prize

2009
International Quilt Week Yokohama
Grand Prix
Award of Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology

2010
Tokyo International Great Quilt Festival
Original Design Quilt Category
Excellence Award

2011
International Quilt Week Yokohama
Contemporary Quilt Category
Excellence Award

2011
Tokyo International Great Quilt Festival
Original Design Quilt Category
Grand Prize

2013
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Judge Show Contemporary Artist Award

2014
Tokyo International Great Quilt Festival
Semi-Grand prix

2015
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Art Abstract Category First Place

2016
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Embellished Category First Place

2017
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Embellished Category First Place

2019
International Quilt Festival Houston(USA)
A World of Beauty Jadge Show Alternative Technique Category First Place

【Private exhibition】

2010
“Present / Past / Future” Ina City, Nagano Prefecture

【Overseas workshop】
Sewing machine quilt training in Thailand, China, Taiwan, South Korea, Kazakhstan, Russia, Germany and Brazil

作品

インタビュー音声

日本語

The singer of the theme song : Ms. Carmella Constancio (YouTube)
Interviewer : 柴田 かおる (Kaoru K. Shibata)

English

The singer of the theme song : Ms. Carmella Constancio (YouTube)
Interviewer : Ms. Carmella Constancio

Q.先生のHPを拝見させていただきました。非常に独創的なデザインで、ファッションや絵画的な雰囲気を持ったキルトであるように感じられます。そこで、先生のデザインコンセプトなどがあれば教えていただけますか?

元々キルトを基本に始めているものですから、絵描きであるとかそういった芸術活動をしていたわけではないんですね。
キルトにも色々なカテゴリーがありまして、昔からあるトラディショナルキルトや、コンテンポラリー、そして和のキルトや装飾キルトなど、様々なカテゴリーがあります。他にもメッセージキルトというものもありまして、例えば「戦争反対」だとか「自然を守ろう」だとか。そういったキルトもインターナショナルな大きなカテゴリーとしてあるんですね。そういったものの中で、私はまずどのカテゴリーを作ろうかなというところから始めています。カテゴリーに沿ったものを考えて、そこから自分の好きな音楽であるとか自然や旅、風景など、自分で見たり感じたりしたことをキルトの中に落とし込んでいくようなイメージで制作をしています。それを基本にざっくりと考えてみて、そこに付け足したり引いたりを繰り返してデザインを完成させてから、布に置き換えて制作していきます。
コンセプトとしては、カテゴリーに沿い、それを自分の見たものに置き換えていく。そのような形で制作を進めています。

―なるほど。私は今までキルトにそのようなカテゴリー分けがされていることを知りませんでした。このお話のおかげで今度から非常に見やすくなりそうですね。

そうですね!是非キルトを見るときは「これは和のキルトだなあ」とか「昔からあるアメリカントラディショナルだ」「前衛的なコンテンポラリーだな」だとか、分けて見ると面白いんですね。海外には絵画キルトっていうのもあるんですよ。特にアメリカとかはそういったものが盛んなんです。ゴッホや北斎をテーマにしたキルト展なんかもあって、そういったテーマに沿って制作されたものも多くあります。なので、絵具を布に置き換えていると考えてもらってもいいと思います。

―キルトというものがさらに深いものになりつつあるんですね。

そうですね。生活に根付いたものから、アート的なものに変わっていっているように私も感じています。

Q.先生のデザインに関する配色やデザインについてのバックグラウンドなどはどこから来ているのでしょうか?

私はそういったものが全くなくて、美術大学に通っていたこともないですし、特別何かを勉強していたわけでもありません。ただ、パソコンでデザインをすることが好きだったんですね。

―作品の中で女性の顔を描いたりしてらっしゃいましたが、ああいったものは中々絵を描く方でないと難しいんじゃないかと思ってしまうのですが…。

もちろん参考にするための写真や資料などは集めますが、そういったものを見ながら自分の線で描いています。20年間、デザインはタッチペンとパソコンでしていますね。
なぜその方法が良いかというと、修正ができるんです。手で実際に画用紙に描いたりすると、それをコピーしてもう1枚描きなおして…ってやらなくちゃならないんですけど、パソコンなら一瞬にしてそれを消すとか、一部分だけを少し修正するだとかが簡単にできるんですね。だから私はずっとパソコンでデザインを続けています。
絵心がないから出来ないっていう人も結構いらっしゃるんですけど、今は便利な道具がたくさんあるので、そういったものを上手く利用して、自分の苦手な部分を克服してみるとか。全くゼロから始めるというのも良いですが、色んな資料を集めてインスピレーションを得た上で、自分の線で描いてみる。それを何度も繰り返している内に、自分の好きなタッチの感覚がわかってくると思います。もちろん1日で出来るものではありませんが、”好きこそ物の上手なれ”という言葉のように、トライ&エラーでやってみるのが上達への近道かなと思います。

Q.HPには英語での記述がございましたが、海外で生活をしたり、勉強されていたご経験があるのでしょうか?デザイン等にも海外での経験がベースにございますか?

海外で長く生活していたってことはないんですけど、私は長野県出身で、長野県の姉妹都市がアメリカのミズーリ州にあるんですね。それで若い頃ホームステイのプログラムがありまして、夏休みを利用して1ヵ月くらい現地で生活をさせてもらったことがありました。昔からそういう海外への憧れのようなものがあって、いつか外国で仕事が出来たらなあと漠然と考えていたんです。そういうアンテナを張っていると、自然とそのホームステイの話も耳に入ってきて…それに応募したんです。
だから長く生活していたわけではないんですが、今考えるとキルトに初めて出会ったのがそのホームステイだったんです。田舎の方の町で、ホストマザーがキルトをやっていたんですね。大きい外国のお家には自分たちのリビングルームのほかに、ゲストルームというものがあるんですよ。ゲストだけが来て、お茶を出したりお話をする部屋があるんですが、そこはキルトとかホームデコだとか、全てママの好みで綺麗に飾ってあるんですね。綺麗にキルトが棚に飾ってあって、それを見て話が弾むというか。そういう世界を初めてそこで経験しました。今思うとそれが初めてのキルトとの出会いで、与えられたお部屋でもパッチワークキルトでベッドカバーやクッションカバーが作られていたりだとか。当時も面白いなあと思って日本へ戻っては来ましたが、その頃は全くそういったものに興味はなかったので、あくまで思い出の一つだったんですけどね。そこから20年30年が経って、もしかしたらあれが原点だったのかも…と思うようになりました。
英語でHPを書いているっていうのには理由がありまして、仕事でキルトをやっている内に「タイでミシンキルトを広めてくれないか」という依頼をいただいたんです。それでタイのバンコクで、十何回とミシンキルトを教えていたんですね。そうしていると、向こうの方たちだけでなく、アジアの人やヨーロッパの人、アメリカの人…というように色々な方に活動を知ってほしいということになりまして、HPを作ってくれという話になりました。それで、日本語で作ってしまうとまだ翻訳機能とかも発達していなかった頃だったので、外国の受講者さん向けとして、活動や作品をもっと広められるように英語で作成をしました。だからあまり日本の方にはわかりづらいようで、好評じゃないみたいなんですけど(笑)面白いとも言って頂けましたけどね。
ですので、やっぱり自分の活動が海外の方を向いているということが大きいですね。

Q.キルト作品の展示と音楽の共演というのはとても素晴らしいですね。これはどのようなことから考えついたものなのでしょうか。

例えばキルト作品というのは、生徒さんたちの作品展示会であったりとかキルトショーのような場で発表があると思うんですけど、音楽の演奏会でキルト作品を一緒に展示していただくというのは初めての経験でしたし、他の人もやったことがなかったと思います。
きっかけになった話ですが、私の長い付き合いの友達でヴィオラ奏者の女性がいるんですね。同じくらいの年の方なんですけれども、色々な場所で活躍されていて、千葉や東京方面で演奏活動をしています。彼女は大きな交響楽団のトップなんですけれども、そのほかに地域の施設などでもカルテットを組んで演奏活動をしているんですね。自分の定期演奏会っていう大事なものの他に、小さな所へも行って演奏活動をしている。その活動が本当に素晴らしくて、尊敬してしまうくらいなんです。本当に手弁当で、ボランティアのような活動を続けている彼女が、お仕事もして、家庭も持っていて、色んな悩みを抱えながらも一生懸命やっている姿がとても素敵で、それを称える気持ちもこめて、彼女の所属しているカルテットの方々のシルエットを使ったキルトを一枚制作したんです。それを見せたところ、その作品を彼女たちの小さな演奏会で飾ってもいい?と言われまして、もちろん大歓迎ですと飾ってもらったんです。そしたらそれを見た音楽関係者の方が、今度別の演奏会でカルメンをやるからそこにも飾らせてほしいというお話になり…そうやってどんどん広がっていったんですね。
コロナの影響で中々そういった演奏会も一時はできなくなってしまいましたが、本当に光栄なことに演奏会のステージの一番よく見える場所に飾ってもらって、それに合った音楽を演奏していただいたこともありました。音楽家の方々は、カルメンとかトスカ、オペラの音楽をやることもあるんですね。そういう時にぴったりだと言って、ステージやホワイエに飾ってもらって雰囲気を盛り上げるような、そんな感じで使って頂いたこともありました。
なぜそういったことをするのかというと、音楽家の方々もマンネリ化してしまうそうなんです。自分たちのテクニックなどを披露する大きな演奏会のほかに、ファミリーコンサートみたいなものもよく開催するんですね。そういった小さな演奏会だったら、面白い企画をしてみてもいいんじゃないかという風な話になるんだそうです。いつもいつも難しい音楽をやって大変なことも多いけれど、そういったキルトを一緒に飾って場の雰囲気を盛り上げるようなことにも挑戦してみたい!ということで、じゃあ音楽とキルトの共演する展示会みたいなのをやってみましょうかという話になりまして。それが口コミで広がって行って、いくつかの交響楽団の方々とコラボレーションさせていただきました。そういった経緯があったりします。

―そういった視覚のものと聴覚を刺激するものを両方見るというのはいいことですよね。

そうですね。特に音楽の演奏会なんかだと、途中20分の休憩があったりしますよね。そういった時にホワイエに出てきていただいて、歓談する機会を設けてくださって…。「初めてこんな作品を見たわ」とか「どうやって作っているの?」だとか。全く違うジャンルではありますが、どちらも芸術であることには変わりないので、本当に皆さん真剣に見てくださっていて、とても嬉しかったです。
いつかキルトショーとかでカルテットの方を呼んだりして、テーマを作って演奏していただくとかっていうのも面白い企画かなあと思います。

Q.先生の夢や、今後の活動について教えていただけますか。

大きな夢ではなく小さな夢なんですが、私は今キルト作品の中にミシン刺繍を取り入れているんですね。自分の作風の中で、そういった挑戦をしているんです。ただ、そういう所謂装飾キルトを制作している日本のキルターさんはまだまだあまりいないので、そういったことを日本でもどんどん広げていけたらなと思っています。それに向けて、今は小さなや大きな作品を沢山作り続けています。それが今のところ当面の課題ですね。

あとはその刺繍つながりで、ヴォーグ学園の東京校と横浜校で、デザインをして、ソフトウェアを使ってミシンで自動的に刺繍してもらうっていう教室をやっているんですね。それで10月からまた生徒さんを募集しますので、ヴォーグ学園のHPの方から是非興味のある方は来ていただけたらと思います。

【ヴォーグ学園:東京校🔗】

【ヴォーグ学園:横浜校🔗】

Q. We reviewed your Website and found that your designs are so unique and original. Additionally, your quilts seem to have a high fashion style and painting feel to them. Will you share with us your design concepts?

Originally, I started with quilting as the basis of my work, so I was not a painter or involved with any other artistic activity such as drawing or painting.
There are various categories of quilts, such as traditional quilts, contemporary quilts, Japanese quilts, and decorative quilts. There are also message quilts, such as “Against War” or “Let’s Protect Nature.”
These quilts are also a big international category.
Among these categories, I started to think about which category I would like to create first.
I think along the lines of a category, and from there I try to incorporate into the quilt what I see and feel – – such as music I like, nature, travel, scenery, and so on.
I try to think roughly about this as a basis and after repeating additions and subtractions to it – – to complete the design – – I replace it with fabric and produce it!
As a concept, I follow the categories and replace them with what I see. That is how I proceed with production!

Oh I see! I did not know that quilts were categorized in this way until now! Thank you for this information, as it will be easier to understand the design of quilts much clearer now.

Yes, it will! When looking at quilts, it is interesting to look at them in different ways, such as: This is a Japanese Quilt, this is an American Traditional Quilt, or this is an Avant-Garde Contemporary Quilt.
There are also painting quilts in other countries.
Especially in the United States, such quilts are very popular.
There are even quilt exhibitions featuring Van Gogh and Hokusai, and many quilts are made in accordance with such themes. So, you can think of them as replacing paints with fabrics. Yes, it is very interesting if you look at quilts like this!

It seems that the quilt has become much more profound – – something even deeper.

Yes, it is! I also feel that the quilt is changing from something rooted in our daily lives to something more artistic.

Q. Where does your background in color schemes and design come from?

I didn’t have any of those things. I never attended an art college, nor did I study anything in particular. I just liked to design on the computer!

In one of your works, you drew and designed a woman’s face, but I think it must be quite difficult for a person who doesn’t draw, to create something like that!

Of course! I collect photos and other materials for reference, but I draw my own lines while looking at them! For 20 years, I’ve been using a stylus and a personal computer for my design work.
The reason why I prefer this method is that I can make corrections. If I draw by hand on a piece of paper, I have to make a copy of it and redraw it again…but, with a computer, I can erase it in an instant or correct a small part of it easily. That is why I have been designing on the computer for a long time.
There are many people who say they can’t draw because they don’t have the artistic ability, but nowadays there are many convenient tools – – so you can make good use of them to overcome your weak points. It is also good to start from scratch, but I gather various materials, get inspiration, and then try drawing my own lines.
After repeating this process many times, I think you will find the “sense of touch” that you like. Of course, it is not something that can be done in a day, but as the saying goes, “Love is the key to success,” and I believe that trial and error is the shortcut to improvement.

Q. We found that your website is written in English. Do you have experience living or studying abroad? Or, do you have any overseas experience in design?

I did not live abroad for a long time, but I am from Nagano Prefecture, and Nagano Prefecture has a sister city in Missouri, USA.

When I was young, there was a home-stay program that allowed me to live there for about a month during summer vacation. I have always had a passion to go abroad, and I had a vague idea that someday I would like to work in a foreign country. With my antenna up, I naturally heard about the home-stay program, and I applied for it.
So I didn’t live there for a long time, but now that I think about it, that home-stay was my first encounter with quilting. It was in a town in the countryside, and my host mother was a quilter. In large foreign homes, in addition to their own living room, they have a guest room for entertaining. There is a room where only guests come to have tea and talk, and everything was beautifully decorated with quilts and home décor, all to my host mother’s taste.

The quilts were beautifully displayed on the shelves, and the conversation is stimulated by looking at the quilts. That was my first experience in that kind of world.

I think about it now, and that was my first encounter with quilts. And even in the room I was given, there were bedspreads and cushion covers made with patchwork quilts.

I thought it was interesting and came back to Japan, but at that time I was not interested in such things at all, so it was just one of my memories.
Twenty or thirty years have passed since then, and I have come to wonder that, if maybe, that was the starting point of my quilting life!

There is a reason why I am writing my website in English. While I was quilting for work, I was asked to promote sewing machine quilting in Thailand. So I went to Bangkok, Thailand and taught sewing machine quilting more than a dozen times. I was asked to make a website, not only to let the people over there know about my quilting projects, but also people in Asia, Europe, America and so on.

We asked them to create a website in English – – so that, we could promote our activities and quilting artwork to foreign students. That is also why my website is written in English.

In order to better promote my work and to let as many people as possible understand my work, my website in English is for learners abroad.

But, for Japanese people, it was not so easy to understand and it seems that it was not so popular (laughs). Some people said it was interesting.
So, I think it is important that my efforts and activities are directed toward an overseas audience.

Q It is so wonderful to have a quilt exhibition and music as the co-star together. How did you come up with this idea?

For example, quilts are usually exhibited at quilt shows or exhibitions of students’ works, but this was my first experience of having quilts exhibited together at a music concert, and… I don’t think anyone else had done it before! As for the inspiration and story that lead to this, I have a long-time friend who is a viola player.

She is about the same age as me and is performing in various places. She tours in Chiba and Tokyo areas. She is the head of a large symphony orchestra, but also performs with a quartet at local venues.

In addition to her own important subscription concerts, she also performs in smaller establishments.
I really admire and respect her performances! I also admire her so much for her volunteer activities! I love the fact that she has a job and a family, and that she works so hard despite her many challenges.
So, I made a quilt using the silhouettes of her quartets.

When I showed it to her, she asked me if I could display my quilt at their small concert. Of course, I said yes! And…I hung it at their concert. Then… a person in the music industry saw it and asked me to hang it at another concert where they were going to perform Carmen! That is how it spread more and more!

Due to the influence of the Corona Virus, it made it impossible for us to hold such concerts for a while. But, we were so honored to have it displayed in the most visible places on the concert stage, and to have music that matched it – – being played!

Musicians sometimes performed Carmen, Tosca, or Opera Music and we have had them decorate the stage and foyer to enhance the atmosphere of the venue – – saying that, the music inspired quilts are a perfect match for such occasions! So, my works were displayed to create a great atmosphere at the concerts!
The reason why we included the quilts is that – – sometimes the musicians may feel, they also, get stuck in a rut and need inspiration. In addition to big concerts to showcase their own musical virtuosity and techniques, they often hold family concerts.

It’s always a lot of work with difficult music, but I’d love to try something that would bring the atmosphere of the place to life by displaying my musical theme quilts together with the music. So, let’s do something like an exhibition where music and quilts co-star! This spread by word of mouth, and we have collaborated with several symphony orchestras. That is how it happened!

-It is so good to feel both visual and auditory stimuli, isn’t it?

I agree. Especially at music concerts, there is sometimes a 20-minute intermission in the middle of the concert. At such time, the audience is invited to come out into the foyer and have a chance to chat. They would say things like, “I’ve never seen a piece like this before,” or “How did you create this piece?” or ask a musician, “How do you make your music?”

Although they are completely different genres, they are both art forms! So, I was very happy to see how seriously they took my work!

I think it would be an interesting project to invite a quartet to perform at a quilt show someday and have them create a musical theme to correspond!

Q. Please tell us about your dreams and future endeavors or projects?

It’s a small dream, not a big one! But, I am now incorporating machine embroidery into my quilt work. I am challenging myself to do so, in my own style.
However, there are not many Japanese quilters who make such a so-called decorative quilt. So, I would like to expand such projects in Japan. For this goal and purpose, I am continuing to make many small and large works. That is my immediate agenda at the moment.

In connection with embroidery, I am also teaching a quilt class at Vogue Gakuen in Tokyo and Yokohama, where students design and embroider their own designs automatically on a sewing machine using software! We will be accepting students again in October, so if you are interested, please visit the Vogue Gakuen website!

【ヴォーグ学園:東京校🔗】

【ヴォーグ学園:横浜校🔗】

これからもいろいろな分野での第一人者の方、新進気鋭の芸術家の方、ファッション、いろいろな分野の方たちのインタビューを配信させていただきます。

We will continue to deliver compelling interviews with the leading creative artists and influencers in various fields such as art, fashion, cooking, etc…
We hope you’ll be looking forward to many more exciting and interesting creative updates soon!

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